噛むことの意義
今回は咀嚼の大切さについて書きたいと思います。
よく噛むことで最も重要なことは、食べ物をかみ砕いて消化を助けるだけでなく、顎を動かすことと、唾液を出すことです。
「ひみこのはがいーぜ」
『ひ』・・・肥満を防ぐ
よく噛むと脳にある満腹中枢が働いて、腹八分目以下で満腹を感じることができます。
早食いの人は満腹中枢が働く前に食べ過ぎてしまうので、太りやすくなります。
よく噛むことこそダイエットの基本です。
『み』・・・味覚の発達
よく噛むと食べ物本来の味がわかります。人の濃い味にはすぐに慣れてしまいます。
できるだけ薄味にし、よく噛んで食材そのものを味わうよう心がけましょう。
『こ』・・・言葉の発達を促す。発音がはっきりする。
歯並びがよく、口をはっきり開けて話すと、きれいな発音ができます。
よく噛むことは、口の周りの筋肉を使いますから表情がとれ豊かになります。
『の』・・・脳の発達
あごを開けたり閉じたりすることで、脳の血流量が増え、酸素と栄養が十分に届けられることによって、脳が活性化します。子供の知育を助け、高齢者は認知症の予防に大いに役立ちます。
『は』・・・歯の病気を防ぐ
よく噛むと唾液がたくさん出て、口の中をきれいにします。この唾液には、虫歯になりかかった歯の表面を元に戻したり、細菌感染を防ぐ働きがあり、虫歯や歯周病を予防します。
『が』・・・がん予防
唾液に含まれる酵素には、発がん性物質の発がん作用を中和する働きがあるといわれ、それには食物を30秒以上唾液に浸すのが効果的と言われています。
『い』・・・胃腸の働きを促進する
「歯大丈夫、胃丈夫、大丈夫」と言われるように、よく噛むと消化酵素がたくさん出ますが、食べ物がきちんと咀嚼されないと、胃腸障害や栄養の偏りの原因となりがちです。偏食なく、なんでも食べることが生活習慣病予防には一番です。
『ぜ』・・・全身の体力向上と全力投球
「ここ一番」力が必要なとき、ぐっと力を入れてかみしめたいときに、丈夫な歯がなければ力が出ません。よく噛んで歯を食いしばることで、力が湧き、日常生活への自信も生まれます。
前回も書きましたが、これから食事する際にはまずは1食1回だけでもいいので、ゆっくり噛んで食事することを心がけていきましょう(*^-^*)
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